心の中の神様を見つけよう! | 美人の条件!美人・美女になる方法

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心の中の神様を見つけよう!

人に関心を持つこと、たった一つの小さな行動が人の生命も救うことになる。
人と人は必ず影響しあっていることがわかるお話です。
「世界子育てネット SweetHeart」さんのメルマガからご紹介させていただきます。

僕が高校1年生だった頃のある日、学校から歩いて帰宅するクラスメートが目に入った。
彼の名前はカイル。
山のような教科書を抱えていた。
ぼくは心の中で「金曜日に教科書を全部もって帰るなんて、どんなヤツだろう。きっとクソまじめなガリ勉に違いない。」と思った。
ぼく自身は、週末はパーティーや友達とのフットボールの約束などの計画でいっぱいだった。

それで、そのまま歩き去ろうとした時、彼に向かって何人もの生徒達が走っていくのが目に入った。
彼らは、わざとカイルにぶつかったので、彼の抱えていた本はバラバラに飛び散り、カイルは蹴つまずかされて泥の中に倒れてしまった。メガネも吹っ飛び、10フィート以上離れたところに落ちたのが見えた。
彼の見上げた目に宿ったひどい悲しみの表情が、僕の心をゆさぶった。

それで、ぼくは四つんばいになってメガネを捜している彼の所に走りよった。
彼の目には涙が浮かんでいた。
ぼくが「あいつら、ろくでもないヤツラだ。他にやることがないのかよ。」と言いながらメガネを手渡した。
彼は僕を見ながら「ありがとう!」と言った。満面の笑顔だった。
その笑顔は、心の底から感謝しているということを示す種類のものだった。

僕は散らばった本を拾うのを手伝いながら、彼がどこに住んでいるのかを尋ねた。
意外なことに僕の近所だった。
それで、なぜ一度も会ったことがなかったのかと尋ねた。
彼はずっと、私立の学校に行っていたからだと言った。
僕は今まで私立に言っているような子と仲良くなったことはなかった。

家に帰る道すがら僕らはずっといろんなことをしゃべった。
カイルは、とってもいいやつだった。
僕は土曜日に友達とフットボールをするんだけど一緒に来ないかと誘った。
カイルは承知し、僕らはその週末をずっと一緒に過ごした。
カイルのことを知れば知るほど、僕はカイルのことが好きになった。
そしてそれは僕の他の友達も同じことだった。

月曜の朝、カイルが再び金曜日に持ちかえった全ての本を抱えて登校するのが見えた。
僕は彼を呼びとめ「毎日、山のような本を抱えて、ものすごく筋肉がつきそうだ。」と言うと、カイルは笑って、抱えている本の半分を僕に手渡した。

それからの4年間、カイルと僕は大の親友になった。
そして僕らは4年生になり真剣に大学進学を考え始めた。
カイルはジョージタウン大学に進学することを決め、僕はデューク大学に進学を決めた。
僕らは、どんなに距離が離れようと、ずっと友達だと分かっていた。
カイルは医者になるつもりだったし、僕はフットボールで奨学金をもらったので、ビジネスの分野に進むつもりだった。

カイルは卒業式で生徒代表として式辞を述べることになった。
僕は、最初から最後までクソまじめなカイルをからかった。
彼は卒業式のためにスピーチを準備しなければならなかった。
僕は内心、壇上で話すのが自分じゃないことがとても嬉しかった。

卒業式の日、僕はカイルを見つけた。
彼はとてもかっこよかった。
彼は高校生活で真の自分というものを発見した一人だった。
彼は満たされているように見え、今やメガネさえ、さらに彼を立派に見せていた。
彼は学校生活で僕よりもずっと女の子にモテたし、色んな子ともデートしていた。
もちろん、たまにそんな彼に僕は嫉妬したこともあった。

その日、彼が珍しく緊張しているのがわかった。
それで、僕は彼の背中をたたいて「オイ、お前なら大丈夫だよ。」と言った。
カイルは、僕のことをじっと見つめて微笑みながら「ありがとう」と言った。
カイルは咳払いしてからスピーチを始めた。
「卒業は、山あり波ありの学生生活を乗り越えさせてくれた人々に感謝する時です。
皆さんのご両親、諸先生方、兄弟姉妹、コーチ達に・・・そして何よりも友達に。
誰かの友達になってあげるということが、人にあげられる一番の贈り物だということを皆さんに伝えるために、僕は今日、ここに立っております。
今から皆さんに一つの話しをします。」

そして、カイルが僕との初めての出会いの日のことを語り始めたとき、僕は、信じがたい思いで友を見つめていた。
あの週末、カイルは自殺する計画を立てていたのだった。
彼は自分のロッカーをすっかりきれいにし、後で、お母さんが大変な思いをしないようにと、全ての物を家に持ち帰っていたのだと話した。

彼は僕をじっと見つめちょっと微笑んだ。
「ありがたいことに僕は救われたんです。
僕の友達が言葉にできないことをして僕を救ってくれたんです。」

このハンサムな人気者の少年の、最も気弱になっていた瞬間の話しに会場の一堂が息を飲むのが聞こえた。
彼のお父さんとお母さんが僕を見て、さっきカイルが僕に投げたのと同じ感謝の笑みを向けるのを見た。

その瞬間まで僕は僕のしたことの深い意味など知る術もなかった。

自分の行動力を決して低く見積もってはいけない。
たった一つの小さな振るまいが誰かの人生を変えるかもしれないのだから。
良くも悪くも神様は、人間誰しも、お互いに何らかの影響を与え合うようにされたのだ。
他の人の心の中にいる神様を見つけよう。